こちらの企画に初参加です、よろしくお願いします。
aninado.com
・2025年1月1日~12月31日までに放送されたTVアニメ(再放送を除く)から選定。
・1作品につき上限1話。
・順位は付けない。
選定基準は上記のルールに加えて、自分の感情が揺れ動いた作品でいかせていただきます。
誰ソ彼ホテル 11話 「拳銃と地獄」
脚本:たかすぎ梨香
絵コンテ:湖山禎崇、紅水康介
演出:湖山禎崇、新井将生 演出補佐:紅水康介
総作画監督:針場裕子、原田峰文、薮田裕希、上原史也/作画監督:手島康介、梶浦紳一郎、反町司
思えばこのアニメは独特な世界観に惹き込まれ、大外という殺人鬼が投入された後は大外の狂気がいつ牙を剥くのかとヒヤヒヤしながら毎週観るというなんとも不思議な視聴体験だったなと。
中でもそんな大外(殺人鬼)という時限爆弾が遂に音子(探偵)によって起爆する第11話には狂気と気持ち悪さに加えて正直カタルシスすらあった話数でした。
僕個人としてはこの作品が醸し出す会話も好きな要素の一つに挙げるんですが、11話ではほぼほぼ大外と音子の推理の擦り合わせで画面映えはしない対立構図で、形勢逆転を匂わす画面の傾きは割と好きだったかもしれない。
青の祓魔師 終夜篇 12話「ありがとう」
脚本:大野敏哉 絵コンテ:西村聡
演出:若林漢二
作画監督:大東百合恵、山中正博、山中弘后
Yu Min Ji、Hong In Soo
作画監督協力 大槻菜穂
『青の祓魔師』シリーズでこの過去編が一番刺さったんですよね。過去編が一番とはどうなんだというのもこの最終回である第12話がだいぶ僕の中でバフを効かせてるんですよ。
全ての始まりの1話の真相、燐の生まれた意味、この終夜篇の主役である獅郎とユリの生きた証と何重もの解釈が絡まりあった「正解」がこの12話に詰め込まれていたことにこのサブタイの「ありがとう」がピッタシハマった時、余韻の中でジワジワと感動が押し寄せてきました。
フードコートで、また明日。 1話
「『WADA1234』『ナスカ地上絵 宇宙人』『psibola』『Change before you have to』」
脚本:花田十輝 絵コンテ:古賀一臣、坂井九太
演出:古賀一尾臣 作画監督:坂井九太
サブキャラクター作画監督:有我洋美
3DLOサポート:小高みちる
女子高生がただフードコートでだべってるだけ、もう「衝撃」
このコンテンツに溢れた令和で、そしてアニメにおける作画、演出が重要視される現代において、このアニメがやってる事ってフードコートっていう閉じられた空間で、等身大の会話劇が無限に繰り広げられるだけ。なんですが、僕は年間にこういうアニメ作品が一つだけでも観れることが嬉しいんですよ、あぁ今年もアニメ観てて良かったなって思えるから。
花田十輝さんの腕が光る脚本と、確立されたキャラ造形、あとEDのキャラソンも好印象、全てがこの1話で提示されていて、この空気感のまま最終回まで駆け抜けていく。最高です。
前橋ウィッチーズ 10話 「今日のこと、忘れても忘れないよ」
脚本:吉田恵理香 絵コンテ:平川哲生
演出:久米和貴子
総作画監督:板垣徳宏、三橋桜子、内田百香、立花希望/作画監督:高橋竜弥、ビート、武本大介、木村行隆、北島勇樹、Linnea Kataja、Bellamy Luna Brooks
前橋ウィッチーズが徹底してることって魔法少女ものを斜に構えた捉え方をする訳でもなく、王道の人々を救う物語でもなく、この日常を続けようとする為の魔法少女ってとこが僕は好きで、10話では記憶が消える危機を前にAパートではそんなありふれた日常を続けていて、Bパートではそんな日常をいとも簡単に摘み取ってしまう無情さの対比が結構心にダメージを与えていったんですよ。EDの歌声とキャラをバッサリカットする追い討ちも相まって人の心ないんかと……。
あと狭い関係性とクライマックスに流れる挿入歌、そして何かのために必死に走るキャラクターっていう僕がアニメに求める理想の条件を立て続けに突いてきたってのもデカい。
日々は過ぎれど飯うまし 4話 「この子は星なな」
脚本:比企能博 画コンテ:坂田純一
演出:山下知晃/作画監督:田中未来、中島大智、小野和美、大野薫野、田之上慎、SILVER LINK、光の園・アニメーション
これに関しては好き度100%で選びました。
日々飯は総じて全話面白かったと断言出来るし、なんなら記憶に残ってるのはまこくれ名前呼び回の第7話なんですが、何故か今年アニメを連続で2回視聴したのはこの星なな加入回だけなんですよね。
最初は星ななのこと「久々に漏れの好きなタイプの陰キャ来たな!」となり、中盤では「急に距離感縮めるのいいぞ星なな!」となり、終盤壁にブツブツ陰キャムーヴかましてる星ななを観て虜になってしまう、そんな回でした。
萌えあり!飯あり!!、コメディあり!!!の三拍子揃った作品なので日々飯お勧めです!
Summer Pockets 10話 「一生分の夏休み」
脚本:山田靖智 絵コンテ:小林智樹
演出:吉澤太智 制作進行:桝元侑生
作画監督:金井裕子、枡田邦彰、北村友幸、西田美弥子、楊列駿、成松義人、黒川あゆみ、姚远、李文静、陈佳慧/総作画監督:大塚舞
紬√こと「夏休みの擬人化」の恋の締め括りに値するこの話に感動したと同時に、サマポケを真剣に見る転機にもなった第10話。
劇伴と共に紬が語る「私の、私だけの恋です。」という台詞に涙が出てしまってkeyアニメでまだ泣ける自分にも驚いたし、何より紬がツムギの代わりでもなく人形としてでもなく一人の少女として未来を夢見てることが分かったのがグッときてしまったんだよな……。
サイレント・ウイッチ 13話 「本の価値」
脚本・絵コンテ:金崎貴臣 演出:いわもとやすお
作画監督:片岡英之、高橋成之、西田美弥子、橋本純一、河野真也、田中翼、嘉村有一郎、大竹晃裕、栗原基樹、A st. 李恩知、李民祐、金水民、申惠蘭/総作画監督:二反田こな、小池智史、永山恵、松本美季、平田雄三、野田康行、高村遼太郎、こすが洋、緒方浩美
原作既読でやはりハードルを高く上げて観てしまっていたわけですが、金崎監督コンテ・脚本の凄まじさがそれを上回っていきました。
12話までで結構スローペースで話を進行していく中、これ次の最終回で纏まるかと一抹の不安を抱えていた中での最終回は星紡ぎのミラとの決着→モニカと本の邂逅→アイクとの夜遊びの顛末と綺麗に余すことなく落とし込んでいったのには素直に脱帽です。
特に一番嬉しかったことはモニカと沈黙の魔女を描き分けるコメディとシリアスの絶妙なバランスを保ちつつゴールインを迎えたことかもしれません。素晴らしい最終回でした。
ちなみにメインの空中アクションは酒井智史さんやSNIPESこと小林さんの名前が。
無数の光の矢やカメラワークと回転する動きに爆炎エフェクトと臨場感あるラストアクションシーンには感謝が尽きないものです。
矢野くんの普通の日々 6話 「恋」
シナリオ:岸倉弘幸 絵コンテ:緒方隆秀
演出:根岸宏樹 作画監督:柳田義明、西岡夕樹
角田茉央、永田亜美、太田麻美、sataりすく、ジャカルタ カルカッタ 軽田、和田清美/総作画監督:海谷敏久、西岡夕樹、遠藤江美子、玉利和枝
人が恋に落ちる瞬間は堪らなくアニメ映えすると思っていて、鈍感な矢野くんが恋に落ちる瞬間が非常に良かったですね。その後の告白爆速RTAは多少面食らったとこもあるけど、この作品は恋愛をテーマにしてるけどそれをゴールとして捉える訳でなくあくまで矢野くんの日常の地続きであるのがらしくていいなと思った次第です。
あとこの話数を選んだ理由の1つに吉田さんの可愛さを抽出するのが上手いってのもあります。
以前吉田さんの撮影処理の薄さが話題を呼んでいましたが、今回の廊下を駆け出す〜告白まで吉田さんにメイク(撮影処理)が施されてるのに、ここぞって時にヒロインを可愛くしてくれるの信頼出来る一点でした。
僕のヒーローアカデミア 167話 「緑谷出久:ライジング」
脚本:黒田洋介 絵コンテ:飯田遥 演出:板庇迪、中山奈緒美/作画監督:小平佳幸、藤井奈美
角田茉央、森島範子、馬越嘉彦
総作画監督:小田嶋瞳 作画監督協力:川上蜴彦
エフェクト作画監督:小松英司
ヒロアカの集大成としてA組含め今までのキャラのリレーにかかる「You Say Run」の劇伴、原画・キャスト陣のクレジット、トドメの原点回帰スマッシュ等々いっぱい言えることはあるんですが、何年もの積み重ねの果てに「頑張れ」と作中のキャラ達と同様の気持ち、同じ熱量でデクに言えたことが全てなのかなと思っています。
ポケットモンスター(2023) 82話 「光り出した虹の先で」
脚本:松澤くれは 絵コンテ・演出:浅田裕二
作画監督:岩根雅明、志村泉 原画:岩根雅明
総作画監督:山崎玲愛、伊藤京子
今年のアニポケは第一章のクライマックスから新章の始まりと激動の一年間を駆け抜けた中で、何が一番記憶に残ってるだろうと考えた時、思い出したのがこのエピソードでした。
24分の大部分を占めた広大なフィールドで多数のポケモンが長尺なバトルを繰り広げる中々に激重なカロリーを捌ききったのが長年アニポケに携わってきた岩根雅明一人原画には納得すると同時に、ポケモンもトレーナーも常に動き続ける画にはやはり人間業を超えているなと改めて驚かされたといってもいいでしょう。
また本編に関してもポケモンバトルでポケモンの成長と、最後に流れる本作の二つ目のOP「ハロ」が流れる中の子供組の決意表明によって精神面での成長と二つの進歩を見れたことはこれまで新シリーズを見続けてきた視聴者にとってのある意味ご褒美回だったともいえます。そして何よりこの話数でレックウザに強い思い入れがあるロイの夢(原点)を大切に扱ったのが何より嬉しかったし、一番記憶に残る所以だったと強く言えます。
以上が僕が今年選んだTVアニメ10選ですが、正直冬の『花修羅』春の『小市民シリーズ』夏の『わたなれ』秋の『シングレ』と他にも沢山候補にありましたが、今回はこの10選で締めくくらせてもらいます。
あとがきと言ってはなんですが、今までこの「話数単位で選ぶ10選」なる企画を格式高いものとどこか敬遠してしまっていた部分があったのですが、実際に書いてみればあっさりとした雑感程度でいいかもと思えました。10選を絞り込むのは中々苦労しますが、今年のアニメを振り返るにはいい機会だなと初参加ながら思いました。また来年も選出に悩めるくらい自分の感情に刺さるアニメと出会えれば嬉しいです。