プレーンシリーズ

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プロセカ3周年アニバーサリーソング「NEO」の解像度の高さについて

皆さん、もうプロセカ3周年MVNEO』は観たでしょうか?自分は1周年「群青讃歌」→2周年「Journey」そして3周年「NEO」とどんどんプロセカの歴史も深くなっていき、アニメにこの情報量を落とし込むのも限界が近いのではと思いつつ観たんですが12周年を上回る解像度の高さを見せてきて流石だなと期待と感謝に沸いた次第です。

前置きも程々に、今回の「NEO」の個人的すばらポイントを挙げていこうかと思います。



1.群青讃歌→Journey→NEOという成長の流れ

群青讃歌ではセカイが生まれ、Journeyではユニットの旅路を見届け、NEOでは進級を前に想いを振り返る。今回のMVでは今までの流れを断ち切らないそんな繋がりが随所に見られました。だからこそNEOの冒頭でミクが振り返る所を見せたのかなって。

 

たとえば、今回の繋がりで特に好きなのがタイトルにもある群青讃歌→Journey→UntitledからNEOに繋がる流れが、Untitledという何も無いセカイから始まった物語が想いによってNEOに書き換えられる。

勿論1周年→2周年→3周年という流れでもあるんですが、その見せ方がなんともプロセカらしい意味合いの作り方で良かったわけです。

 

2.アニメだからこそ見える表情芝居

表情の豊かさ自体はプロセカ本編でも頑張っているんですが、それでもゲームで動かすには限界がある。そのためにアニメーションが存在していて今回はそのキャラクターの表情芝居が演出にも引けをとらないくらいには力が入っていたと思いました。

えむの「嬉しい」を全力で表現しているのに対して寧々の「はいはい」みたいなワンダショの温かい空気感や、穂波の勇気を振り絞って直談判する段階づけられた服をギュッと掴み目線から伝わる恐怖感。

どちらもたった数秒なんですが、あのシーンでこういう気持ちでみんなは動いたり言葉を紡いでいたのかとゲーム画面では伝わらないより鮮明にイベントを補完してくれるのがアニメ化の見所ですよね。

3.モモジャンの文脈

モモジャンは群青讃歌でも遥とみのりを重ね合わせる最高の演出を魅せてくれたんですが、今回は更にモモジャンが成長して遥の原点、みのりの原点、そしてワンマンライブ後のファンの原点へと託されていくそれぞれのアイドルの原点にまたしても感動してしまいましたよ(モモジャンは本当に演出で泣かせに来るユニットなのでここは是非見て欲しい)

とまぁ1周年(メインストーリー)→遥→みのり→そして新たな希望を貰ったアイドルと見事に文脈を繋いでいく制作の中のモモジャンファンに感謝ですね!

4.成長の果ての景色


文脈繋がりでもう一つ言うと、こはねと志歩の成長から見える景色もMVごとに違って見えるのが良いんですよね。こはねはシンガーとしてメンタルも実力も見違えるように進化していき、志歩は心の変化の移り変わりを描いている。こはねも志歩も別々の成長を辿っていますが、最終的に2人とも弾けるような笑顔で歌(演奏)しているのがよくて、レオニイベ/ビビバスイベをここまで読んで良かったなと感慨深いような感じがしました。

5.究極のイベスト補完


1周年ではメインストーリーを、2周年ではNEXTSTEPまでのイベストを、そして3周年『NEO』では進級前までの各ユニットの覚悟を決めるに至った数々のイベストを最高の形で補完してくれるのがこのアニバーサリーソングの一番の見所と言っても差し支えないくらいには好きなところなんですよね。今回もそういった補完を促してくれるようなイベストと歌詞のマッチした瞬間が多々あったので個人的好きな6つを紹介しようと思います。

1.イミシブル・ディスコードより、奏とまふゆ母の対面で流れる「心壊して」という歌詞。この時奏はこの言葉を思っていたけど、実際には口に出していない。でも映像の奏とこの歌詞が音ハメしていて本音をぶつけているように見えて胸が熱くなりました。

2.天の果てのフェニックスへより、司の「認められない道を目指して」が自分の実力に打ちひしがれているけれど諦められない姿が次イベの寧々に重なって見えて良かったし、このすぐ後にワンダショメンバーに微笑むのが座長らしくてもっと良かったです。

※ここからサビ前の激重イベストメドレーは特に心揺さぶられる連続でした。

3.あたしたちのハッピーエンドより、えむの泣きながら微笑む「夢を託して」は直近にこのイベストを読んだこともあって胸に詰まったし、1周年「笑顔」→2周年「泣き顔」→3周年「泣きながらスマイル」はズルいよなぁ……本当に。

4.仮面の私にさよならをより、「抗って逆らって」母に顔をグシャグシャにさせながら感情を爆発させるまふゆが痛々しくもありよく歌詞に合ってる。というかえむといいまふゆといい感情の隠し方が上手い2人が感情を爆発させるのに弱いんですよね。

5.Light Up the Fire/On Your Feetより、「忘れられたって死なないで響いたその曲は」で杏ちゃんの涙からこはねマジ顔で最高の凪さんに対する鎮魂歌出てきやがったと泣いてましたね。

そしてサビ前ラストはレオニの「希望っていうんだよ」が最高にいい味出してて、レオニって歌で誰かに響かせるをモットーに演奏し続けてきたグループなんで、今までのみんなの苦しみを希望に歌い直す纏め方に脱帽してしまったというかじんさん含め制作スタッフ天才では?と興奮してしまったわけです。

『NEO』はじんさん作詞の歌詞にそれぞれ最高にマッチした映像があってこそより輝く歌だと自分は強く思いました。

 

これは歌詞とは関係ないですが、イベスト補完関連でRe-tie Friendshipの愛莉と疎遠になった友達の話です。正直キーストーリーとはいえこんな細かい部分まで回収してくれるのかと驚きましたね。しかも瞬きした後にグッと距離が縮まるのが仲直りに時間や距離なんて関係なかったこの話の主題を上手く汲み取ってくれてるのも愛莉推しの人からしたら感謝感激ものだろうなぁと考えちゃいました。

 

余談になりますが、Journeyとの関係もチラつかせてくれるのも良いし、なんなら一歌の顔がハッキリしているところも成長した証の一つなのかなと考えたり、冒頭でも書いた通りJourneyはバーチャル・シンガー達が見守っていたけど、NEOでは各ユニット自分たちの足で踏み込んでいくあたり覚悟を前に進む感が出てて尚良かったですね。

6.カット割りの進化

前回のJourneyでも爽快感あるカットの繋ぎ方はあったものの、NEOではメンバーやストーリー上で絡みがあった関係性に着目したカット割りがなされていました。

特に彰人→えななんという東雲姉弟の活動関係の繋ぎ方、屋上組のラフな空気感伝わる瑞希と類の腕から掌への繋ぎ方(YouTubeコメ欄で見たんですが「消えたって消えないで」で屋上組にクローズアップするのは中学時代を解ってる切り取り方で非常にいいですよね)がこのNEOで一番お気に入りの部分かもしれません。他にもはるみのから杏こはに繋げるライバルorクラスメイトの受け渡しや、ワンダショからレオニへの繋げ方にもそれぞれ個性豊かなアイデアが詰め込まれていてとても好きな映像化でした。

総括

長々と語りに語ってしまいましたが、まとめに入るとプロセカも3周年と続けば続くほど情報量も密度も濃くなっていきます。勿論それはいい事ですが、この情報量を扱うにはMVという時間はあまりにも短いのではないかと、若干今回のアニバーサリーソングに一抹の不安を抱えていたんですが、いざ公開されると映像的にも、ストーリーやキャラクターに対する関係性への理解度がさらに深めるられていてじんさんの歌詞にも上手く乗っかりにきたなと思える納得以上の出来だったと思います。そして今回の何MVの何がいいってみんながみんな笑顔で前を向いてるカットが多かったのがこれからのストーリーに期待させてくれる素晴らしいアニバーサリーソングだったなっていうのが観た後の感想でした、

自分自身まだプロセカ始めて半年の初心者(仮)の身ですがこれからのプロジェクトセカイも応援していきたいなと思える3周年の開幕でした!

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2022年アニメ雑感

はじめまして、今日からブログをはじめるニュービーという者です。どうぞよろしくお願いします。

第一投稿は何にしようといろいろ迷いに迷ったんですが「2022年アニメ」の纏めにしました。

……とは言っても時間の都合上以前Twitterで投稿した焼き直しが殆どになるのをお許しください(乾いた笑い)

「お前初投稿なのに焼き直しってどういうことだよ!」と既に呆れている方もいるかもしれませんがすみません、、、来年からはより良いブログを目指すことを約束しますのでどうかあたたかい目で見守ってくれると嬉しいです。

 

アクションシーン

ONEPIECE 1015話「麦わらのルフィ 海賊王になる男」

脚本:山崎亮 絵コンテ・演出:石谷

作画監督:森佳祐 伊藤公崇 小島崇史 山本拓美

 

記念すべき原作1000話をアニメ化した豪華な話数

間違いなくワンピースの歴史に名を刻みこむエピソードだったので是非本編を見て楽しんで欲しいです。

特に業火拳銃(レッドロック)のシーンは火拳銃(レッドホーク)との威力の違いが画面越しに感じられる正しくルフィからの一撃を喰らう瞬間でもありました。

轟々と燃え盛る炎から更に温度を上げて蒼炎への変化、それに呼応するように急速凍結していく世界はルフィの感情にもリンクしているようで決戦の始まりとして完璧な狼煙だったと思います。

 

ワールドトリガー 3rdシーズン 14話「覚悟」

脚本:吉野弘幸 絵コンテ:畑野森生

演出:畑野森生 平山美穂 近藤こころ

作画監督:海谷敏久 高橋優也 伊藤都子 佐藤敏明

                  太田晃博 本田弘幸 鈴木沙知 真庭秀明

                  山本拓美

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約2分30秒の間にあった一瞬も目が離せない手に汗握るバトルシーン

ここに至るまでのプロセスがカタルシスに繋がったのも勿論あるんですが、「友情・努力・勝利」+ワートリが持つ"駆け引き"という持ち味が最大限に活かされていたのがこの最終回でした。

特に空閑が最大のチャンスを前に激情に駆られず冷静に前へ前へ迫ってくる様は普段のおチャラけた姿とは違い嘗ての傭兵を感じる二面生をこの一瞬の間に詰め込んでくる作画トリオン量に恐怖を思い出しました。

 

プロップが引き出す可能性

魔法少女まどか☆マギカ 10話 「もう誰にも頼らない」

脚本:虚淵玄 絵コンテ:笹木信作 演出:八瀬裕樹

作画監督:伊藤良明 潮月一

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今年はこのまどマギを見てからプロップデザインから引き出される可能性みたいなものに感動したかもしれません。

車輪であるプロップから逃げ回るまどかの空間の使い方だったり少女らしさを損なわない立ち回りだったり。勿論これら全てを描き切るアニメーターの技量も凄いとしか言わざるを得ないんですが、プロップから出せる魅力に気づかせてくれたのは僕にとっても驚き嬉しい発見でした。

 

ヤマノススメ Next Summit 12話 「行こう!新しい頂きへ」

脚本・絵コンテ:山本裕介 演出:重原克也

作画監督:牧茶 高橋瑞紀 松尾祐輔

こちらはプロップから連想されるシーン

あおいが前回の富士山の時には共になかった登山靴やザックのレベルアップを感じるプロップの数々

ダウン一つ羽織るだけでも気持ちの変化が見られる芝居にここまで感じ入る事が出来るのは、やっぱり長年作品と共に走り続けてきた山本裕介さん率いる制作の賜物だったんだなと少し感慨深くなるシーンでした。

隣にいるのはひなただけじゃなく、あおいの努力もあってこその富士山制覇に一つの作品として成長を感じました。

 

演出

雪ほどきし二藍 一話 「青き踏む」

脚本:岸本卓 絵コンテ:山本健

演出:山本健 須藤瑛仁 作画監督:とりなみこ

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このシーンもさっきのプロップと繋がりがあるんですが、「ポケモンと人間が共存できない」そんなテーマを表すかの如く一つのお面を通して攻守交替を上手く演出に落とし込んでいるんですよね。

そういったやり取りを直に感じさせてくれるのは視聴する側にとって、より作品に入り込めてありがたい。

コレが演出の本質なのかなと漠然とした二文字にグッと近づいた感じがしました。

 

ぼっち・ざ・ろっく  5話 「飛べない魚」

脚本:吉田恵里香 絵コンテ・演出:川上雄介

作画監督:高橋沙妃

自販機が作り出す境界線に、ライティングが醸し出す秘密、そして言葉一つ一つに意味を持たせてくれる演出の情報過多に間を置かず始まるライブシーンまで一切の隙を与えてくれない。

何回見ても発見がある、これがアニメーションひいては演出が出す力なのかもしれませんね。

 

キャラクター性の解像度について思うこと

デリシャスパーティ♡プリキュア 39話 

「お料理なんてしなくていい!?おいしい笑顔の作り方」

脚本:平林佐和子 絵コンテ:小村敏夫

演出:岩井隆央 作画監督:藤原未来夫

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よく食べ、そして食に感謝するキャラクターである和実ゆい オマケに必殺技は「○○kcalパンチ」

そんなキャラの個性を凝縮したかのような一連のシーンに笑っちゃいました。何回も見てるうちにコメコメもパワーアップモーション入れてるのも遊び心満載で良いと呼びたくなるポイントが沢山ありました。

 

まちカドまぞく2丁目 4話 「新種発見!町の喫茶はまぞくの巣窟!」

脚本:大場少ゆり 大知慶一郎 絵コンテ:頂 真司

演出:深瀬重  

作画監督:浅尾宏成 前原薫 河野直人

                  株式会社Dogwood

シャミカン変身バンクはどちらかというとモチーフ色強めなんですが、その中にも桃の怒りから数秒早くなる変身の細かさやミカンは明るく、桃は暗めと性格にマッチするような配色なんかもキャラ一人一人を大切に扱っているようで信頼感が上がりますよね。

特にまちカドまぞくみたいなキャラクターが愛されている作品なんかだとより効果は抜群みたいな……。

 

芝居作画から伝わる没入感

最後は今年1番見てて感動して楽しかった「芝居作画」です。

 

Do It Yourself!! 4話

DIYって、どこでも・いごこち・よくなるよ」

脚本:筆安一幸

絵コンテ・演出・作画監督:米森雄紀

友達の母親から声をかけられる時って多かれ少なかれ緊張しますよね。そんな緊張感が伝わってくるかのようなやり場のない左手の動き、でも誘われる期待感からくるチラ見、極めつけに動揺を表現したカメラブレ

繊細に紡いでいく芝居の連続に妙な一体感が生まれるのはアニメを見ている我々にとって特別だからこそ、それを来年も大切にしていきたいものですね。

 

SPY×FAMILY 【MISSION:1】

オペレーション〈梟(ストリクス)〉

脚本:河口友美 絵コンテ・演出:古橋一浩

作画監督浅野恭司 松尾 優

 

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無造作な走り方から周囲確認を目線ではなく、上半身全体を使う子供らしさ全開の走り作画

スカートに足がつっかえる所なんかも少女性として特徴のワンポイントに変えてしまう。

たった数秒のアニメなんだけど今まさにそこにキャラクターがいるを表してくれる。

この1年を通じてこれからもそういった一瞬一瞬を探していきたいと強く思うようになりました。

 

以上が今年見たアニメの雑感です。去年まではこういった作画や演出とかとか細かい所は全く知らなかったんですが、今年は愚直にもどうやったらもっとアニメを面白く、登場人物に深く感情移入して見れるかを模索した1年になりました。

来年はもう少しゆとりを持って趣味を楽しみつつ、せっかくブログ作ったんだしもっとマシな文書けたらなぁ〜位に頑張りたいと思います。

駄文を長々とありがとうございました。